
法人口座開設におすすめな銀行ってあるのかな・・・
法人口座をどこで作るのが1番お得か、迷っていませんか?
「創業したばかりで審査が心配」「手数料は極力抑えたい」「できれば今日中に口座を開きたい」――そんなニーズに応えるため、本記事では手数料の低さ・開設スピード・オンライン完結のしやすさを軸に、法人口座向けの銀行を横断比較。特に、創業初期の会社やスタートアップと相性の良いネット銀行を中心に、最短即日開設が狙える選択肢までまとめて解説します。
※各種手数料や条件は変更される場合があります。最新の取扱いは各行の公式サイトで必ずご確認ください。
法人口座を作れる金融機関の種類と特徴
口座開設が可能な金融機関は、大きく5カテゴリに分かれます。創業フェーズ・利用目的・必要機能(ペイジーや海外送金、総合振込など)に応じて選び分けましょう。
・ネット銀行
メリット:手数料が安い、オンライン完結、審査のハードルが比較的低い
デメリット:対面での経営相談や訪問サポートは基本なし
・メガバンク(三菱UFJ・三井住友・みずほ など)
メリット:全国店舗網、信頼性が高い、大口取引や海外対応が強い
デメリット:維持費・振込手数料が高め、審査は厳格
・地方銀行
メリット:地域密着、メガバンクより手数料が抑えめのことも
デメリット:地域とのつながり重視、国際取引には弱い傾向
・信用金庫・信用組合
メリット:中小企業支援に強く、相談がしやすい
デメリット:サービスは地域限定、手数料が高めのことも
・商工中金
メリット:全国に支店、独自の融資制度
デメリット:審査が厳しい、紹介制のケースあり
法人口座におすすめの銀行14選


GMOあおぞらネット銀行|無料サービスが豊富な次世代ネット銀行


- 最短即日で法人口座を開設可能
- 口座維持費が無料でランニングコスト不要
- ATM手数料も月5回まで無料で利用可能
GMOあおぞらネット銀行は、オンライン完結で最短即日に法人口座を開設できる利便性の高いネット銀行。
特に「無料でできることが多い」点が魅力で、メガバンクや地銀では発生する月額利用料や同行宛振込手数料が不要、さらにATMも月5回まで無料で使えます。
また、2024年4月からは社会保険料の口座振替にもいち早く対応しており、今後も機能拡充が期待できる銀行です。


GMOあおぞらネット銀行の基本情報
口座開設の手続き | 24時間365日オンラインで申込可能 web完結で面談や書類の送付なし |
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口座開設スピード | 最短即日 |
審査 | 面談や電話不要 |
振込手数料 | 同行宛:無料 他行宛:129~143円 ※「振込料金とくとく会員(月額500円)」の場合129円 |
ATM手数料 | 月5回無料 6回目以降は1回につき110円 |
口座維持費 | 無料 |
その他 | ペイジー 総合振込 定額自動振込 社会保険料振替 |
住信SBIネット銀行|強固な認証で安心できるネット銀行


- 2ヶ月間は各種手数料が無料
- 口座維持費が無料で利用可能
- アプリで入出金を管理可能
- 生体認証などセキュリティも万全
住信SBIネット銀行は、口座維持費が無料で、最短翌日から利用できるスピード感が魅力のネット銀行。
専用アプリで入出金を管理でき、ワンタイムパスワードや生体認証による強固なセキュリティで安心して取引できます。
ただし、社会保険料の納付には対応していないため、この利用を検討する場合はGMOあおぞらネット銀行などの併用がおすすめです。


住信SBIネット銀行の基本情報
口座開設の手続き | 24時間365日オンラインで申込可能 運転免許証の提出ができれば書類郵送不要 |
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口座開設スピード | 最短翌日 |
審査 | 面談や電話不要 |
振込手数料 | 同行宛:無料 他行宛:130~145円 ※振り込み回数によって変化 |
ATM手数料 | 1回につき110円 |
口座維持費 | 無料 |
その他 | ペイジー 総合振込 定額自動振込 |
楽天銀行|部署ごとの資金管理に便利なネット銀行


- 口座維持費が無料でコスト削減
- アプリで入出金を簡単管理
- 最大20口座まで開設でき資金管理に便利
楽天銀行は、口座維持費が無料で利用できる利便性の高いネット銀行。
個人口座の利用者も多く、同じ感覚で使えるアプリで入出金管理ができるため、スムーズに運用できます。
さらに、最大20口座まで開設できるので、部署や用途ごとに資金を分けて管理したい企業に適しています。
一方で、必要書類の郵送や電話確認が必要となるなど手続きに手間がかかる点がデメリット。
また、ペイジーには対応しているものの、国税や社会保険料の納付には利用できないため注意が必要です。
楽天銀行の基本情報
口座開設の手続き | 24時間365日オンラインで申込可能 必要書類の郵送必要 |
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口座開設スピード | 1週間程度 |
審査 | 固定電話への架電必須 |
振込手数料 | 同行宛:52円 他行宛: 150円 (3万円未満) 229円 (3万円以上) |
ATM手数料 | 220〜275円 |
口座維持費 | 無料 |
その他 | ペイジー(国税・社保未対応) 総合振込 定額自動振込 |
PayPay銀行|スマホだけで簡単に口座開設できるネット銀行


- スマホ1つで申込から口座開設まで完結
- 法人口座を持つと融資で優遇を受けられる
- 海外送金の手数料が0円で利用可能
PayPay銀行は、スマホで書類を撮影・送付するだけで最短3日で法人口座を開設でき、捺印や郵送も不要な手軽さが魅力のネット銀行。
法人向けには融資の優遇措置があり、さらに海外送金も手数料無料で対応できる点が大きなメリットです。
ただし、開設には主たる事務所の建物賃貸借契約書が必要で、バーチャルオフィスは対象外のため、実態のある事務所を持たない場合は利用できない点に注意が必要です。
PayPay銀行の基本情報
口座開設の手続き | 24時間365日オンラインで申込可能 必要書類の郵送不要 |
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口座開設スピード | 最短3日 |
審査 | 面談・電話不要 |
振込手数料 | 同行宛:55円 他行宛:160円 |
ATM手数料 | 3万円未満の場合は1回につき165~330円 3万円以上の場合は1回のみ無料 |
口座維持費 | 無料 |
その他 | ペイジー 総合振込 定額自動振込 |
三菱UFJ銀行|大手ならではの情報提供と安心感


- Web受付やオンライン面談で非来店口座開設が可能
- 「BizSTATION」で入出金や取引をオンライン管理
- 維持費・振込手数料が高めでコスト重視には不向き
三菱UFJ銀行は、Webでの受付や担当者とのオンライン面談に対応しており、窓口に行かずに法人口座を開設できる点が便利。
さらに、法人向けインターネットバンキング「BizSTATION」を利用すれば、入出金管理や取引認証をオンラインで完結でき、業務効率化につながります。
一方で、口座維持費や振込手数料は他行と比べて高めのため、コストを抑えたい場合はGMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行といったネット銀行を検討するのがよいでしょう。
三菱UFJ銀行の基本情報
口座開設の手続き | 24時間365日オンラインで申込可能 必要書類のオンライン提出できるが面談が必要 |
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口座開設スピード | 1ヶ月程度 |
審査 | 面談必須 |
振込手数料 | 同行宛:110〜330円 他行宛:484〜660円 |
ATM手数料 | 110〜220円 |
口座維持費 | 1,760円 |
その他 | ペイジー 総合振込 定額自動振込 社保口座振替 給与振込 |
三井住友銀行|海外取引に強いメガバンク




- 初期費用・月額無料で海外送金が可能
- アメリカやアジアなど海外拠点を展開
- 国内外の送金が低コストで手数料を抑えられる
三井住友銀行は、初期費用や月額利用料をかけずに海外送金ができるため、海外進出や国際取引を行う企業にとって利便性の高い銀行です。
さらに、アメリカやアジアを中心に海外拠点を持ち、国内外での資金移動をスムーズかつ低コストで行える体制を整えており、振込手数料の削減にもつながります。
三井住友銀行の基本情報
口座開設の手続き | 書類はWEB提出OK 店頭での面談・電話確認が必要 |
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口座開設スピード | 1ヶ月程度 |
審査 | 面談・電話必要 |
振込手数料 | 同行宛:110〜440円 他行宛:495〜660円 |
ATM手数料 | 0〜330円 |
口座維持費 | 無料 |
その他 | ペイジー 総合振込 定額自動振込 社保口座振替 給与振込 |
みずほ銀行|大手ならではの安心と利便性


- 無料の「みずほビジネスデビット」で経費精算を効率化
- ネット受付なら登記簿や印鑑証明が不要な場合あり
- Web面談で完結し、来店せずに口座開設できる
みずほ銀行は、法人口座を開設すると法人向けデビットカード「みずほビジネスデビット」を無料で利用でき、キャッシュレス決済や経費精算をスムーズに行えるのが魅力。
カードは口座と連動しており、入出金明細から経費利用履歴を簡単に確認できます。
また、公式サイトのネット受付を使えば登記事項証明書や印鑑証明書の提出が原則不要となり、Web面談で審査を進められるため、書類準備や来店の手間を省いて口座開設が可能。


さらに、会員限定の福利厚生サービスも用意されており、大手銀行ならではの安心感と利便性を兼ね備えています。
みずほ銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店不要 書類送付必要 面談必要 |
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口座開設スピード | 1ヶ月程度 |
審査 | 面談 |
振込手数料 | 同行宛:0〜440円 他行宛: 3万円未満:490円 3万円以上:660円 |
ATM手数料 | 0〜220円 |
口座維持費 | 3,300円 |
その他 | ペイジー 総合振込 社保口座振替 給与振込 |
りそな銀行|新設法人にも使いやすいメガバンク


- 法人向けネットサービス「りそなビジネスダイレクト」が1年間無料
- 新設企業でも法人カードやネットサービスを使いやすい
- 一部サービスの手数料・年会費が1年間無料
りそな銀行では、法人向けインターネットサービス「りそなビジネスダイレクト」の利用料が1年間無料で、コストを抑えて法人口座を運用できるのが強みです。
また、設立間もない企業でも法人カードやネットサービスを導入しやすく、法人口座の利便性を最大限活用できます。
さらに、法人口座の開設によって対象となる金融サービスの利用手数料や年会費が1年間無料となる特典がある点も魅力です。


りそな銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店不要 書類送付必要 面談必要 |
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口座開設スピード | 2週間程度 |
審査 | 原則面談なし |
振込手数料 | 同行宛:330円 他行宛:605円 |
ATM手数料 | 0〜220円 |
口座維持費 | 3,300円 |
その他 | ペイジー 総合振込 社保口座振替 給与振込 |
ゆうちょ銀行|全国規模で利用しやすい安心の金融機関


- 全国232支店を展開し、メガバンク並みの店舗網を持つ
- 法人口座は会社所在地近くの店舗で開設可能
- 開設には登記簿謄本や決算書類など多くの書類が必要
ゆうちょ銀行は、全国に232の支店を構えるため、メガバンクと同等の店舗網を誇り、どの地域でも利用しやすいのが特徴です。
法人口座は本店所在地の近くにある店舗で開設する必要があるため、会社の近隣に店舗がある場合には便利です。
ただし、開設にあたっては履歴事項全部証明書や貸借対照表、印鑑証明、本人確認書類など多数の書類を事前に用意し店頭で申請する必要があるため、準備に手間がかかる点には注意が必要です。
ゆうちょ銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店必須 書面郵送不可 |
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口座開設スピード | 1ヶ月程度 |
審査 | 面談は原則なし |
振込手数料 | 同行宛:110円 他行宛:165円 |
ATM手数料 | 無料 |
口座維持費 | 550円 |
その他 | ペイジー 総合振込 社保口座振替 給与振込 |
福岡銀行|地方銀行の中でもスピーディーな審査が魅力


- オンライン申込と書類提出で手続きがスムーズ
- 1〜2週間で口座開設できる短期審査
- 「BIZSHIP」で経営診断やデジタル通帳を利用可能
福岡銀行は、オンラインでの申し込みや書類提出ができるため、他の地方銀行と比べて手続きの負担が少ないのが特徴です。
口座開設にかかる期間も1〜2週間と、一般的に1ヶ月ほど必要とされる審査より短く、早く開設したい方に適しています。
さらに、口座開設後には「BIZSHIP」を活用でき、経営診断やデジタル通帳など、ビジネスに役立つ機能を利用できる点も魅力です。
福岡銀行の基本情報
口座開設の手続き | WEB面談必要 書類はWEB提出でOK |
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口座開設スピード | 1〜2週間程度 |
審査 | 面談必要 |
振込手数料 | 同行宛:0〜110円 他行宛:330〜550円 |
ATM手数料 | 0〜220円 |
口座維持費 | 1,320円 |
その他 | ペイジー 総合振込 社保口座振替 給与振込 |
千葉銀行|経営サポートが充実、長期的な取引先としても安心


- 全国トップクラスの口座数と預金残高で高い信頼性
- 店舗手続き必須で、関東エリアの事業者に便利
- M&Aや経営相談など、開設後も支援が充実
千葉銀行は、全国でも有数の口座開設数を誇る銀行で、預金規模の大きさからも高い信用力があります。
手続きは店舗で行う必要があるため、特に関東圏での事業に適しています。さらに、M&Aや経営に関する相談窓口も用意されており、口座開設後も安心して経営サポートを受けられるのが特徴です。
千葉銀行の基本情報
口座開設の手続き | 来店しての手続きが必要 書類郵送不可 |
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口座開設スピード | 2〜3週間程度 |
審査 | 面談の有無について記載なし |
振込手数料 | 同行宛:0〜330円 他行宛:385〜550円 |
ATM手数料 | 220円 |
口座維持費 | 2,200円 |
その他 | ペイジー 総合振込 社保口座振替 給与振込 |
北洋銀行|北海道企業を中心に頼れる地域金融機関


- 北海道を中心に展開し、地域密着で幅広い企業をサポート
- 振込手数料が比較的安く、コストを抑えやすい
- 資金繰りや業務効率化の相談に対応し経営を支援
北洋銀行は、地域密着型の金融サービスを強みとし、主に北海道を中心に企業をサポートしていますが、道外からの口座開設も可能です。
振込手数料が抑えられているためコスト削減に有効で、さらに資金繰りや業務効率化に関する相談もできる点が魅力です。
ただし、オンラインでの申し込みはできず、まず公式サイトから問い合わせが必要となるため、スピードを重視する方にはネット銀行の利用を検討するのが望ましいでしょう。
北洋銀行の基本情報
口座開設の手続き | 公式サイトから問い合わせ |
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口座開設スピード | 1ヶ月程度 |
審査 | 面談必要 |
振込手数料 | 同行宛:330円 他行宛:550円 |
ATM手数料 | 無料 |
口座維持費 | 1,320円 |
その他 | ペイジー 総合振込 社保口座振替 給与振込 ネットバンキング使用可 |
東京信用金庫|地域に根差した企業サポートが強み


- 中小企業向けに資金調達や経営相談を支援
- 事業計画や信用状況が整えば口座開設しやすい
- メガバンクより維持費が安くコスト削減に有利
東京信用金庫は、東京都を拠点に地域密着型で展開しており、中小企業の経営支援や資金面でのサポートに力を入れています。
特に、事業に関する相談や融資のアドバイスを受けやすく、都外に拠点がある企業でも申し込み可能です。
また、メガバンクや一部の地銀に比べて、中小企業やスタートアップに理解があり、事業計画や代表者の信用状況がしっかりしていれば比較的口座開設がしやすいのも魅力です。さらに、口座維持費も低く抑えられるため、コスト面でもメリットがあります。
東京信用金庫の基本情報
口座開設の手続き | 来店しての手続きが必要 書類郵送不可 |
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口座開設スピード | 2〜3週間程度 |
審査 | 面談の有無について記載なし |
振込手数料 | 同行宛:0〜330円 他行宛:385〜550円 |
ATM手数料 | 0〜330円 |
口座維持費 | 1,100円 |
その他 | ペイジー 総合振込 給与振込 |
大阪信用金庫|地域企業に寄り添い経営をサポート


- 中小企業や個人事業主向けの融資や相談が充実
- 地域イベントや商工会と連携し地元経済を活性化
- 店舗窓口でのサポートが手厚く安心
大阪信用金庫は、地域密着型で、地元の経済や企業を強力にサポートすることが特徴です。
法人口座を開設すれば、電子請求書の発行や経営相談窓口の申請などが可能なデジタルサービス「ケイエール」を利用でき、ビジネスの効率化や経営支援を受けられます。
一方で、信用金庫は地域金融機関という特性があるため、大阪信用金庫も主に大阪府内の企業を対象としており、他府県の事業者にとっては口座開設が難しい場合があります。
大阪信用金庫の基本情報
口座開設の手続き | 来店しての手続きが必要 書類郵送不可 |
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口座開設スピード | 2〜3週間程度 |
審査 | 面談の有無について記載なし |
振込手数料 | 同行宛:110〜330円 他行宛:380〜550円 |
ATM手数料 | 0〜550円 |
口座維持費 | 3,300円 |
その他 | ペイジー 総合振込 給与振込 |
主要銀行の比較ポイント
口座維持費:
・ネット銀行は概ね無料。
・メガバンク・一部地銀・信金は有料のケースあり
振込手数料(他行宛目安):
・低コスト帯:GMOあおぞら(129~143円)、住信SBI(130~145円)、楽天(150~229円)、PayPay(160円)
開設スピード:
・即日可:GMOあおぞら(最短)
・早い:住信SBI(最短翌営業日)、PayPay(最短3日)
※店舗型は2週間~1か月が目安
機能:
・ペイジー対応:各行広く整備(国税・社保の可否は要確認)
・海外送金:三井住友は初期・月額ゼロ設計、ネット銀行でも対応行あり
※合振込・定額自動振込・社保口座振替などは運用要件に応じ要チェック
銀行選びのコツ(創業1年未満でも通る目線)
1. 口座維持費ゼロを優先
固定費を削減し、創業期の資金繰りを安定させる
2. 振込手数料は累積で見る
給与・外注費・仕入れなど月間件数×単価で年間コストを試算
3. 開設スピード
資本金払込・税務署/年金事務所の手続・支払業務開始に直結。ネット銀行優位
4. WEB完結・アプリの使いやすさ
承認フロー・振込予約・入出金アラートなど、日次運用の効率化に直結
5. ペイジー(e-Tax/社保)
国税・地方税・社会保険料の電子納付が可能か、対象範囲を要確認
6. 追加要件
総合振込(20件以上の一括送金)、海外送金、デビット還元率、ビジネスローンの上限など
法人口座の審査に通るための実務ポイント
資本金は可能なら100万円以上
・信用力の目安となり、融資審査にも良影響
事業内容は絞って申請(目安5分野以内)
・実態が伝わる記載に。多すぎると不明瞭と判断されやすい
書類の整合性チェック
・登記、代表者情報、本人確認、定款、株主構成、許認可の整合を事前確認
本店所在地は実在住所で
・バーチャルオフィスは不利になりやすい。賃貸オフィス+固定またはIP電話の用意が無難
公式サイトの整備
・会社概要(所在地・連絡先・資本金)、事業内容、代表者、問い合わせ窓口を明示
代表的な提出書類
・申込書、登記事項証明書、印鑑証明、代表者本人確認、許認可(該当時)、株主名簿・定款、事業計画、オフィス賃貸契約、公共料金領収、取引実績が分かる書類(契約書・請求書・納品書など)
体験談
ITスタートアップ(設立2週間・資本金300万円)
「見積・取引予定先が複数あり、請求・入金の開始が急務。GMOあおぞらネット銀行で必要書類を電子提出し、最短日程で開設。オンライン承認フローが整っていて、すぐに総合振込を回せた。」
小売業の法人成り(個人からの切替・資本金100万円)
「取引先の与信や仕入先の指定で法人口座が必須に。住信SBIネット銀行を選び、翌営業日には口座が利用可能に。給与振込・外注費の定期送金はテンプレ化で作業が半減した。」
飲食業の新規出店(地域密着を重視)
「地元の金融機関で相談しやすい環境を優先し、福岡銀行でWeb面談→2週間で開設。開店準備と並行して『BIZSHIP』で資金繰りの見える化ができたのが良かった。」
よくある質問(FAQ)
- 即日で開設できる法人口座はありますか?
-
最短即日をうたうのはGMOあおぞらネット銀行です。審査・提出書類・申込時間帯によって前後するため、余裕を持った準備を。
- 創業直後でも開設できますか?
-
可能です。事業実態を示す資料(事業計画、契約見込み、公式サイト、オフィス賃貸契約、固定/IP電話の番号など)を整えると通りやすくなります。
- 複数の銀行で法人口座を持っても大丈夫?
-
問題ありません。運用目的(入金専用・支払専用・海外送金・ペイジー・資金繰り管理)で使い分ける企業も多いです。
- 屋号付き口座との違いは?
-
屋号口座は個人口座の延長で信用力は中間。法人向けサービス(総合振込や一部の与信)は制約が多く、対外的な信用や拡張性は法人口座が優位です。
- 税金や社会保険料はオンラインで納付できますか?
-
ペイジー対応のインターネットバンキングとe-Tax等を連携することで可能です。国税・社保の取扱範囲は銀行により異なるため事前確認を。
まとめ
- 創業初期は、口座維持費ゼロ・他行宛振込が安いネット銀行が総コストを抑えやすく、開設スピードも速い
- 即日~短期開設を最優先なら、GMOあおぞらネット銀行(最短即日)、住信SBIネット銀行(最短翌営業日)、PayPay銀行(最短3日)が有力候補
- 国税・社会保険料の電子納付や総合振込、海外送金など、事業要件に合致する機能を事前に棚卸し
- 審査は「実在性」「事業実態」「整合性」が鍵。書類の準備と公式サイト整備で通過率を高められる