【2025年最新版】法人口座の振込手数料を安くする方法5選とは?|合わせて法人口座開設におすすめな銀行14選を紹介!

【2025年最新版】法人口座の振込手数料を安くする方法5選とは?|合わせて法人口座開設におすすめな銀行14選を紹介!

法人口座の振込手数料について色々と学びたいんだけど・・・

法人の振込手数料は、同一行宛か他行宛か、3万円未満か3万円以上か、インターネットバンキングかATMか窓口かによって大きく変わります。この記事では、法人口座開設におすすめ銀行14選を提示し、実務で効くコスト削減の方法5選、損益分岐の計算手順、運用とセキュリティの勘所まで一気通貫で解説します。

目次

振込手数料の基本(まずはここだけ押さえる)

1. 区分の基本
宛先区分(同一行宛、他行宛)、金額帯(3万円未満、3万円以上)、チャネル(インターネットバンキング、ATM、窓口)で料金が決まります。窓口は高め、ATMは中間、ネットは低めに設定されることが一般的です。

2. 方式による違い
個別振込、総合振込
(複数件一括)、給与振込、口座振替、FB(全銀ファームバンキング)伝送で単価や月額の扱いが異なります

3.時間帯と処理日
平日扱いか休日扱いか、当日扱いの締切時刻か入金日とコストが変わる場合があります。

3万円未満と3万円以上の境界で単価が変わるため、件数と金額の分布を把握してから銀行を選ぶと比較が正確になります。

窓口利用を前提に設計してしまい、結果として手数料が高騰すること。

法人口座開設におすすめ銀行14選

GMOあおぞらネット銀行|無料サービスが豊富な次世代ネット銀行

GMOあおぞらネット銀行の特徴
  • 最短即日で法人口座を開設可能
  • 口座維持費が無料でランニングコスト不要
  • ATM手数料も月5回まで無料で利用可能

GMOあおぞらネット銀行は、オンライン完結最短即日に法人口座を開設できる利便性の高いネット銀行

特に「無料でできることが多い」点が魅力で、メガバンクや地銀では発生する月額利用料や同行宛振込手数料が不要、さらにATMも月5回まで無料で使えます。
また、2024年4月からは社会保険料の口座振替にもいち早く対応しており、今後も機能拡充が期待できる銀行です。

GMOあおぞらネット銀行の基本情報

口座開設の手続き24時間365日オンラインで申込可能
web完結で面談や書類の送付なし
口座開設スピード最短即日
審査面談や電話不要
振込手数料同行宛:無料
他行宛:129~143円
※「振込料金とくとく会員(月額500円)」の場合129円
ATM手数料月5回無料
6回目以降は1回につき110円
口座維持費無料
その他ペイジー
総合振込
定額自動振込
社会保険料振替

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住信SBIネット銀行|強固な認証で安心できるネット銀行

住信SBIネット銀行の特徴
  • 2ヶ月間は各種手数料が無料
  • 口座維持費が無料で利用可能
  • アプリで入出金を管理可能
  • 生体認証などセキュリティも万全

住信SBIネット銀行は、口座維持費が無料で、最短翌日から利用できるスピード感が魅力のネット銀行。

専用アプリで入出金を管理でき、ワンタイムパスワードや生体認証による強固なセキュリティで安心して取引できます
ただし、社会保険料の納付には対応していないため、この利用を検討する場合はGMOあおぞらネット銀行などの併用がおすすめです。

住信SBIネット銀行の基本情報

口座開設の手続き24時間365日オンラインで申込可能
運転免許証の提出ができれば書類郵送不要
口座開設スピード最短翌日
審査面談や電話不要
振込手数料同行宛:無料
他行宛:130~145円
※振り込み回数によって変化
ATM手数料1回につき110円
口座維持費無料
その他ペイジー
総合振込
定額自動振込

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楽天銀行|部署ごとの資金管理に便利なネット銀行

楽天銀行の特徴
  • 口座維持費が無料でコスト削減
  • アプリで入出金を簡単管理
  • 最大20口座まで開設でき資金管理に便利

楽天銀行は、口座維持費が無料で利用できる利便性の高いネット銀行。

個人口座の利用者も多く、同じ感覚で使えるアプリで入出金管理ができるため、スムーズに運用できます。
さらに、最大20口座まで開設できるので、部署や用途ごとに資金を分けて管理したい企業に適しています

一方で、必要書類の郵送や電話確認が必要となるなど手続きに手間がかかる点がデメリット
また、ペイジーには対応しているものの、国税や社会保険料の納付には利用できないため注意が必要です。

楽天銀行の基本情報

口座開設の手続き24時間365日オンラインで申込可能
必要書類の郵送必要
口座開設スピード1週間程度
審査固定電話への架電必須
振込手数料同行宛:52円
他行宛:
150円 (3万円未満)
229円 (3万円以上)
ATM手数料220〜275円
口座維持費無料
その他ペイジー(国税・社保未対応)
総合振込
定額自動振込

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PayPay銀行|スマホだけで簡単に口座開設できるネット銀行

PayPay銀行の特徴
  • スマホ1つで申込から口座開設まで完結
  • 法人口座を持つと融資で優遇を受けられる
  • 海外送金の手数料が0円で利用可能

PayPay銀行は、スマホで書類を撮影・送付するだけで最短3日で法人口座を開設でき、捺印や郵送も不要な手軽さが魅力のネット銀行

法人向けには融資の優遇措置があり、さらに海外送金も手数料無料で対応できる点が大きなメリットです。
ただし、開設には主たる事務所の建物賃貸借契約書が必要で、バーチャルオフィスは対象外のため、実態のある事務所を持たない場合は利用できない点に注意が必要です。

PayPay銀行の基本情報

口座開設の手続き24時間365日オンラインで申込可能
必要書類の郵送不要
口座開設スピード最短3日
審査面談・電話不要
振込手数料同行宛:55円
他行宛:160円
ATM手数料3万円未満の場合は1回につき165~330円
3万円以上の場合は1回のみ無料
口座維持費無料
その他ペイジー
総合振込
定額自動振込

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三菱UFJ銀行|大手ならではの情報提供と安心感

三菱UFJ銀行の特徴
  • Web受付やオンライン面談で非来店口座開設が可能
  • BizSTATION」で入出金や取引をオンライン管理
  • 維持費・振込手数料が高めでコスト重視には不向き

三菱UFJ銀行は、Webでの受付や担当者とのオンライン面談に対応しており、窓口に行かずに法人口座を開設できる点が便利

さらに、法人向けインターネットバンキング「BizSTATION」を利用すれば、入出金管理や取引認証をオンラインで完結でき、業務効率化につながります

一方で、口座維持費や振込手数料は他行と比べて高めのため、コストを抑えたい場合はGMOあおぞらネット銀行やPayPay銀行といったネット銀行を検討するのがよいでしょう。

三菱UFJ銀行の基本情報

口座開設の手続き24時間365日オンラインで申込可能
必要書類のオンライン提出できるが面談が必要
口座開設スピード1ヶ月程度
審査面談必須
振込手数料同行宛:110〜330円
他行宛:484〜660円
ATM手数料110〜220円
口座維持費1,760円
その他ペイジー
総合振込
定額自動振込
社保口座振替
給与振込

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三井住友銀行|海外取引に強いメガバンク

三井住友銀行の特徴
  • 初期費用・月額無料で海外送金が可能
  • アメリカやアジアなど海外拠点を展開
  • 国内外の送金が低コストで手数料を抑えられる

三井住友銀行は、初期費用や月額利用料をかけずに海外送金ができるため、海外進出や国際取引を行う企業にとって利便性の高い銀行です。
さらに、アメリカやアジアを中心に海外拠点を持ち、国内外での資金移動をスムーズかつ低コストで行える体制を整えており、振込手数料の削減にもつながります。

三井住友銀行の基本情報

口座開設の手続き書類はWEB提出OK
店頭での面談・電話確認が必要
口座開設スピード1ヶ月程度
審査面談・電話必要
振込手数料同行宛:110〜440円
他行宛:495〜660円
ATM手数料0〜330円
口座維持費無料
その他ペイジー
総合振込
定額自動振込
社保口座振替
給与振込

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みずほ銀行|大手ならではの安心と利便性

みずほ銀行の特徴
  • 無料の「みずほビジネスデビット」で経費精算を効率化
  • ネット受付なら登記簿や印鑑証明が不要な場合あり
  • Web面談で完結し、来店せずに口座開設できる

みずほ銀行は、法人口座を開設すると法人向けデビットカード「みずほビジネスデビット」を無料で利用でき、キャッシュレス決済や経費精算をスムーズに行えるのが魅力。

カードは口座と連動しており、入出金明細から経費利用履歴を簡単に確認できます。
また、公式サイトのネット受付を使えば登記事項証明書や印鑑証明書の提出が原則不要となり、Web面談で審査を進められるため、書類準備や来店の手間を省いて口座開設が可能

さらに、会員限定の福利厚生サービスも用意されており、大手銀行ならではの安心感と利便性を兼ね備えています。

みずほ銀行の基本情報

口座開設の手続き来店不要
書類送付必要
面談必要
口座開設スピード1ヶ月程度
審査面談
振込手数料同行宛:0〜440円
他行宛:
3万円未満:490円
3万円以上:660円
ATM手数料0〜220円
口座維持費3,300円
その他ペイジー
総合振込
社保口座振替
給与振込

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りそな銀行|新設法人にも使いやすいメガバンク

りそな銀行の特徴
  • 法人向けネットサービス「りそなビジネスダイレクト」が1年間無料
  • 新設企業でも法人カードやネットサービスを使いやすい
  • 一部サービスの手数料・年会費が1年間無料

りそな銀行では、法人向けインターネットサービス「りそなビジネスダイレクト」の利用料が1年間無料で、コストを抑えて法人口座を運用できるのが強みです

また、設立間もない企業でも法人カードやネットサービスを導入しやすく、法人口座の利便性を最大限活用できます。
さらに、法人口座の開設によって対象となる金融サービスの利用手数料や年会費が1年間無料となる特典がある点も魅力です。

りそな銀行の基本情報

口座開設の手続き来店不要
書類送付必要
面談必要
口座開設スピード2週間程度
審査原則面談なし
振込手数料同行宛:330円
他行宛:605円
ATM手数料0〜220円
口座維持費3,300円
その他ペイジー
総合振込
社保口座振替
給与振込

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ゆうちょ銀行|全国規模で利用しやすい安心の金融機関

ゆうちょ銀行の特徴
  • 全国232支店を展開し、メガバンク並みの店舗網を持つ
  • 法人口座は会社所在地近くの店舗で開設可能
  • 開設には登記簿謄本や決算書類など多くの書類が必要

ゆうちょ銀行は、全国に232の支店を構えるため、メガバンクと同等の店舗網を誇り、どの地域でも利用しやすいのが特徴です

法人口座は本店所在地の近くにある店舗で開設する必要があるため、会社の近隣に店舗がある場合には便利です。
ただし、開設にあたっては履歴事項全部証明書貸借対照表印鑑証明本人確認書類など多数の書類を事前に用意し店頭で申請する必要があるため、準備に手間がかかる点には注意が必要です

ゆうちょ銀行の基本情報

口座開設の手続き来店必須
書面郵送不可
口座開設スピード1ヶ月程度
審査面談は原則なし
振込手数料同行宛:110円
他行宛:165円
ATM手数料無料
口座維持費550円
その他ペイジー
総合振込
社保口座振替
給与振込

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福岡銀行|地方銀行の中でもスピーディーな審査が魅力

福岡銀行の特徴
  • オンライン申込と書類提出で手続きがスムーズ
  • 1〜2週間で口座開設できる短期審査
  • 「BIZSHIP」で経営診断やデジタル通帳を利用可能

福岡銀行は、オンラインでの申し込みや書類提出ができるため、他の地方銀行と比べて手続きの負担が少ないのが特徴です。

口座開設にかかる期間も1〜2週間と、一般的に1ヶ月ほど必要とされる審査より短く、早く開設したい方に適しています。
さらに、口座開設後には「BIZSHIP」を活用でき、経営診断やデジタル通帳など、ビジネスに役立つ機能を利用できる点も魅力です

福岡銀行の基本情報

口座開設の手続きWEB面談必要
書類はWEB提出でOK
口座開設スピード1〜2週間程度
審査面談必要
振込手数料同行宛:0〜110円
他行宛:330〜550円
ATM手数料0〜220円
口座維持費1,320円
その他ペイジー
総合振込
社保口座振替
給与振込

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千葉銀行|経営サポートが充実、長期的な取引先としても安心

千葉銀行の特徴
  • 全国トップクラスの口座数預金残高で高い信頼性
  • 店舗手続き必須で、関東エリアの事業者に便利
  • M&Aや経営相談など、開設後も支援が充実

千葉銀行は、全国でも有数の口座開設数を誇る銀行で、預金規模の大きさからも高い信用力があります。

手続きは店舗で行う必要があるため、特に関東圏での事業に適しています。さらに、M&Aや経営に関する相談窓口も用意されており、口座開設後も安心して経営サポートを受けられるのが特徴です

千葉銀行の基本情報

口座開設の手続き来店しての手続きが必要
書類郵送不可
口座開設スピード2〜3週間程度
審査面談の有無について記載なし
振込手数料同行宛:0〜330円
他行宛:385〜550円
ATM手数料220円
口座維持費2,200円
その他ペイジー
総合振込
社保口座振替
給与振込

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北洋銀行|北海道企業を中心に頼れる地域金融機関

北洋銀行の特徴
  • 北海道を中心に展開し、地域密着で幅広い企業をサポート
  • 振込手数料が比較的安く、コストを抑えやすい
  • 資金繰りや業務効率化の相談に対応し経営を支援

北洋銀行は、地域密着型の金融サービスを強みとし、主に北海道を中心に企業をサポートしていますが、道外からの口座開設も可能です。

振込手数料が抑えられているためコスト削減に有効で、さらに資金繰りや業務効率化に関する相談もできる点が魅力です。
ただし、オンラインでの申し込みはできず、まず公式サイトから問い合わせが必要となるため、スピードを重視する方にはネット銀行の利用を検討するのが望ましいでしょう。

北洋銀行の基本情報

口座開設の手続き公式サイトから問い合わせ
口座開設スピード1ヶ月程度
審査面談必要
振込手数料同行宛:330円
他行宛:550円
ATM手数料無料
口座維持費1,320円
その他ペイジー
総合振込
社保口座振替
給与振込
ネットバンキング使用可

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東京信用金庫|地域に根差した企業サポートが強み

東京信用金庫の特徴
  • 中小企業向けに資金調達や経営相談を支援
  • 事業計画や信用状況が整えば口座開設しやすい
  • メガバンクより維持費が安くコスト削減に有利

東京信用金庫は、東京都を拠点に地域密着型で展開しており、中小企業の経営支援や資金面でのサポートに力を入れています。
特に、事業に関する相談や融資のアドバイスを受けやすく、都外に拠点がある企業でも申し込み可能です。
また、メガバンクや一部の地銀に比べて、中小企業やスタートアップに理解があり、事業計画や代表者の信用状況がしっかりしていれば比較的口座開設がしやすいのも魅力です。さらに、口座維持費も低く抑えられるため、コスト面でもメリットがあります。

東京信用金庫の基本情報

口座開設の手続き来店しての手続きが必要
書類郵送不可
口座開設スピード2〜3週間程度
審査面談の有無について記載なし
振込手数料同行宛:0〜330円
他行宛:385〜550円
ATM手数料0〜330円
口座維持費1,100円
その他ペイジー
総合振込
給与振込

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大阪信用金庫|地域企業に寄り添い経営をサポート

大阪信用金庫の特徴
  • 中小企業個人事業主向けの融資や相談が充実
  • 地域イベントや商工会と連携し地元経済を活性化
  • 店舗窓口でのサポートが手厚く安心

大阪信用金庫は、地域密着型で、地元の経済や企業を強力にサポートすることが特徴です。

法人口座を開設すれば、電子請求書の発行や経営相談窓口の申請などが可能なデジタルサービス「ケイエール」を利用でき、ビジネスの効率化や経営支援を受けられます。
一方で、信用金庫は地域金融機関という特性があるため、大阪信用金庫も主に大阪府内の企業を対象としており、他府県の事業者にとっては口座開設が難しい場合があります。

大阪信用金庫の基本情報

口座開設の手続き来店しての手続きが必要
書類郵送不可
口座開設スピード2〜3週間程度
審査面談の有無について記載なし
振込手数料同行宛:110〜330円
他行宛:380〜550円
ATM手数料0〜550円
口座維持費3,300円
その他ペイジー
総合振込
給与振込

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法人口座の振込手数料を安くする方法5選

ネット銀行を主口座化し、無料回数や優遇を最大活用

条件達成で毎月の無料回数が付与されるプランを活用すると、固定費ゼロでも総額を下げやすくなります。振込データ作成から承認までオンラインで完結し、支店や窓口への移動コストも圧縮できます。

同一行宛と他行宛の無料回数の対象範囲、一括振込が対象かを必ず確認してください。

無料回数の対象が個別振込のみであるのに総合振込に適用されると誤解して計画すること。

同一行集約で他行宛比率を下げる

主要な取引先の受取口座が同一行であれば、同一行宛を増やすと総額が下がります支払先マスタを整備し、取引先に同一行口座の登録を依頼する運用も検討してください。

支払先マスタ社名、支店、口座番号、名義、連絡先、担当者を必ず登録します。

取引先側の口座変更依頼はガイドラインを用意し、詐欺メール対策のフローを整備してください。

総合振込や給与振込の一括データで単価を下げる

件数が多い企業では、個別振込より総合振込の単価が低いケースが多く、承認の分離やFB伝送を組み合わせると人的工数も削減できます

FB(全銀)フォーマットは標準化されており、会計・給与ソフトとの連携で入力ミスや組戻しリスクを低減できます。

締切時刻の認識が曖昧で当日扱いを逃し、遅延や割増コストが発生すること。

月額基本料ありプランと従量課金の損益分岐を試算

月額基本料がある代わりに振込単価が低いプランと、月額ゼロで単価が高いプランを比較します。件数が一定以上なら月額ありが有利になることがあります

月額、同一行単価、他行単価、給与・総合振込単価、無料回数をすべて変数に入れて損益分岐点を出してください

月末集中や賞与月などピーク時の件数で試算し、平準化の計画も立てます。

会計・請求・給与ソフトやAPI連携で人的コストを削減

CSVやAPIでシステム連携を行うと、ログイン後の入力・承認・送金の業務を自動化でき、誤送金や確認の手戻りを減らせます。

承認フロー、二要素認証、IP制限、証跡管理を併用してください。

権限の分離を怠り、作成者と承認者が同一アカウントで運用される状態にすること。

コスト比較のやり方(損益分岐の出し方)

STEP
まず現状の月間件数を把握
  • 同一行宛と他行宛3万円未満と3万円以上個別振込と総合振込の件数を区分します。
STEP
比較式を用意
  • 総コスト = 月額基本料 +(同一行単価×同一行件数)+(他行単価×他行件数)+(3万円以上の上振れ差×該当件数)
  • 無料回数がある場合は、対象区分の件数から無料回数を差し引いて計算します。
STEP
ケース別の着眼点
  • 他行宛比率が高い企業他行単価の低い銀行が有利。
  • 3万円以上が多い企業金額帯別の差が小さい銀行が有利。
  • 月末集中型の企業締切時刻と当日扱いの条件を最優先にします。
STEP
テンプレの列設計
  • 銀行名、月額、同一行〈3万円未満/以上〉、他行〈3万円未満/以上〉、無料回数、総合振込単価、給与振込単価、備考の列で統一してください。
  • 例示として、件数が少ない期間は月額0円プラン、年末や繁忙期は月額ありプランに切り替える運用もあります(切替の可否は各行の規定で確認)。

運用・セキュリティ(承認フロー/権限/FB伝送)

STEP
権限設計
  • 作成者、一次承認者、最終承認者の分離を基本とし、限度額を段階設定します。
  • 締切直前の例外運用は原則禁止とし、承認の代替ルールを文書化します。
STEP
二要素認証と端末制御
  • ソフトウェアトークンやモバイル承認の採用IPアドレス制限利用履歴の監査を行います。
STEP
FB伝送とデータ標準化
  • 全銀フォーマットで総合振込や給与振込を標準化し、テスト送金を実施します。
  • 金融機関ごとの締切時刻を一覧で管理し、誤送金時の組戻しフローを明文化します。
STEP
誤送金対策
  • 受取口座の名義確認、小額のテスト送金、支払先マスタの棚卸、変更依頼の本人確認ルールを徹底します。

ATMや窓口は便利ですが、法人の取引ではネット完結の方がコストもセキュリティも安定します。

FAQ(よくある質問)

同一行宛と他行宛で振込手数料はどれほど違うか

一般に他行宛の方が高く設定されます。インターネットバンキングはATMや窓口より低めの水準で、3万円未満と3万円以上で単価が分かれる設計が通例です。

無料回数はどの取引に適用されるか

多くのプランで個別振込が対象です。総合振込や給与振込は別単価の扱いが多く、無料回数の対象外となる場合があります。

月額基本料があるプランは不利か

件数が多い企業では月額基本料ありプランでも総額が安くなるケースがあります。損益分岐の件数を計算してください

ATMや窓口での法人振込は割高か

窓口、ATM、インターネットバンキングの順に高くなる傾向があります。原則としてネット完結の運用が有利です。

給与振込や口座振替の単価はどう把握するか

専用の単価や件数課金、月額課金が設定される場合があります。FB伝送や指定フォーマットの要件を含め、料金表と取引規定で確認してください。

資金移動業者の送金サービスを使うと安くなるか

少額多数で他行宛比率が高い場合、コスト有利になる可能性があります。送金枠、与信、回収リスク、処理日、振込期日を必ず確認してください

ゆうちょ銀行の活用は可能か

法人向けサービスや口座の取扱は限定される場合があります。業務要件と料金体系を確認したうえで比較してください。

手数料の改定にどう対応すべきか

料金表の改定は定期的に発生します。一覧表を更新し、件数分布で再試算してください。年次更新だけでなく四半期ごとの見直しを推奨します。

まとめ

この記事のまとめ
  • 月間件数、他行宛比率、3万円以上比率を把握してから銀行を比較する。
  • ネット銀行の無料回数、総合振込、月額プランの損益分岐を組み合わせて最安構成を設計する。
  • 承認フローの分離、二要素認証、FB伝送の標準化人的コストと誤送金リスクを下げる
  • 料金や締切は変動するため、必ず公式ページで最新の情報を確認する
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